アクタ新時代の幕開け
2005-2009
2005-2009
平成17年から5年ごとに大きなテーマを決め、製品づくりからイメージカラー、定期的な展示会(FABEX)への出展を含め、アクタのコンセプトを打ち出していくプロジェクトをスタート。以降5年間のコンセプトをACTA NEW PRODUCTSとし、製品及び会社のブランドづくりを行いました。
ACTA NEW PRODUCTSの原点は「和の匠と洋の色感との融合」。これをコンセプトに和の伝統美を継承した質の高い容器デザインに、洋のモダンデザインを取り入れた革新的なディティールを持つ折箱が誕生しました。現在のD-styleシリーズにあたる「Dish in Dish」がその第1号です。翌年、平成18年のコンセプトは「Package On Demand」。容器メーカーとして豊富な経験と斬新なアイディアで完全オリジナルの容器を企画・提案し、多様化するニーズに対応可能なパッケージとして「容器のオンデマンド化」をテーマに、「オンデマンド容器」シリーズを発表しました。食事の楽しみをより一層演出するアイディアとして現在、ブランドロゴの印刷や季節感の提案などに採用されています。平成20年にはブランディングサポートのアイテムとして、そして平成25年には小ロットの生産を可能にするなど進化し続けている商品です。
平成19年のコンセプトは、自然なかたちでより豊かな生活スタイルを送るスローライフ、地球環境にやさしい容器を探求するための「異素材とのコラボレーション」。素材の壁を越えた新発想の容器を提案しました。プラスチック素材のトレーと、紙素材外装との組み合わせで構成されている「MONO BOXシリーズ」はそのひとつです。紙素材による温かみある質感と環境への配慮、プラスチック素材による耐水耐油などの利点を併せ持つ商品として、当時流行したLOHASにもマッチした企画となりました。
平成20年度は「折箱によるブランドの追求」をテーマに、容器を通してお客様にメッセージを伝えるアイデアを提案。「季節感を大切にしたい」「高級感・オシャレ感を演出したい」「健康や環境面にも配慮したい」という演出シーンをモデルに製品を発表しました。このテーマの代表作が「HW(ハイウッド)シリーズ」。従来の化成品では厚みが薄く、本来「折箱」の持つ美しさ・高級感を演出するには不十分と考え、この「厚み」の部分を別パーツでの仕切り材を使用することなく成型加工の技術で再現した本物志向の容器として誕生しました。一体成形のため、汁漏れや味移りもなく機能面でも一歩上をいくシリーズです。
平成21年のテーマは「Change the Value!-心に響く演出を-」。平成17年からはじまったACTA NEW PRODUCTSは、クオリティの高い価値創造をメインテーマに、食のシーンを演出できるパッケージを追求してきました。そしてその集大成として今までの発想を「カタチ(容器)」にして発表。新コンセプト容器開発から次期テーマであるecoを見据えて開発されたスリム容器「ワン折スリム」。スタイリッシュなデザインと、持ち帰りやすい・使いやすいといった機能性を併せ持つ軽量コンパクトなパッケージです。
同年、平成12年から開発に着手していた完全リサイクル可能なボード「Recoボード」も販売開始。既存のボードのように表面に紙や接着剤を使用せず、PS素材のみで構成することにより、そのまま再生が可能となる革新的な製品です。RecycleとEcologyからRecoボード(レコボード)と名付けられ、各種展示会サインやPOPなどに利用されるようになりました。