折箱の歩み(2)
華やか江戸文化を生んだ折箱文化。

明治時代に入って全国に鉄道が敷かれると、汽車の中で食べる弁当が誕生しました。 いわゆる汽車弁、駅弁です。
最初の鉄道が新橋・横浜間に開通したのは、明治5年9月12日。 明治天皇が試乗された日には、祝賀会に参加した数百人の関係者に、折箱入りの箱詰弁当が 配られたという記録が残っています。 このようにして折箱の弁当が普及し出すと、「折箱屋」の看板を掲げた専門の折箱業者が出現。 割り機による「へき折」も出てきました。しかし、鉄道網が発達し、折箱の需要が拡大してく ると、量産に向かない割り機では需要に対応できなくなってきました。 そこで明治の中頃からは、銀台で削る厚経木の製造へと改良されていきました。